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空気中の化学物質を「見える化」する方法:分析化学の魅力

くうきメン
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今回は、私たちの身の回りに存在する目に見えない化学物質を「見える化」する分析化学の面白さについてご紹介します。

1. 分析化学とは?

分析化学は、名前の通り、さまざまな物質を「分けて解析」する科学の一分野です。例えば、私たちが呼吸する空気。この空気中には無数の化学物質が含まれていますが、目には見えません。それを分け、個別に解析するのが分析化学の役目です。

2. 空気中の化学物質の「見える化」

では、空気中の化学物質をどのようにして「見える化」するのでしょうか?

① 空気中の化学物質を集める

空気中の化学物質は、極めて低い濃度で存在するため、直接解析するのは難しいです。そこで、活性炭などの吸着剤を使用して、これらの物質を集めます。

② ガスクロマトグラフで物質を分ける

次に、集めた化学物質を分けるための装置、ガスクロマトグラフを使用します。この装置は、物質の性質や質量によって通過する時間を変えることで、化学物質を個別に分けることができます。

③ 質量分析装置で質量を調べる

分けた化学物質を更に詳しく調べるために、質量分析装置を使用します。この装置は化合物の分子をイオン化し、電気信号として検出します。

3. 科学と日常生活

分析化学の手法は、複雑なものを分けて(単純化して)調べる(解析する)というもの。実は、これは私たちの日常生活でもよく行っていること。複雑な問題を細かい部分に分けて、一つ一つ解決していくのと似ていますね。

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くうきメン

空気中の様々な化学物質を誰でも簡単に測定可能なサンプラーを開発した空気博士。企業→大学助教を経て独立。シックハウス相談を中心に、衣食住にまつわる生活環境の化学物質と環境問題の情報を発信しています。

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