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TVOC(トータルVOC)測定を行う理由③:室内には様々なVOC成分がある

シックハウスの原因となる化学物質をTVOC検査で調べましょう

くうきメン
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新築やリフォームを検討している方、または最近家を建てたりリフォームしたばかりの方は、シックハウス症候群のリスクを考慮していますか?室内空気の質に関連するトピックとして、「VOC」という言葉を耳にすることが増えてきたのではないでしょうか。この記事では、室内空気中のVOC成分と、それがシックハウスの原因となるメカニズムについて解説します。

シックハウスの主要な原因:VOCとは?

室内から検出される化学物質の中で特に注意すべきは、VOC(揮発性有機化合物)です。新築やリフォーム後に特に多く検出されるのは、建材や接着剤などの建築材料から放出されるものです。

TVOC測定が必要な理由

シックハウスの原因物質は現在と過去では異なります。ところが公のシックハウス検査方法は20年前のまま。現在は20年前の検査対象物質の代替物質が原因なので、様々なVOCを測定可能なTVOC(トータルVOC)測定の実施がシックハウス対策として重要です。

室内の空気検査でよく検出されるVOC成分

  • 脂肪族炭化水素
  • 芳香族炭化水素
  • 環状アルカン
  • アルコール
  • テルペン
  • グリコール/グリコールエーテル
  • アルデヒド
  • ケトン
  • ハロゲン化炭化水素
  • エステル
  • 環状シロキサン

その他、複数の種類があります。室内からよく検出されるVOCは100種類であることが分かっています。

なぜこれらの成分が室内空気に含まれるのか?

トータルVOCとして知られるこれらの化学物質の多くが高い揮発性を持つ有機溶剤です。有機溶剤とは塗料や接着剤の成分を混ぜて溶かすためのまたは伸ばして塗りやすく溶液として使用されます。塗り終わった後は、速やかに揮発し塗料や接着剤成分のみが残ります。しかし、これらの揮発した溶剤成分がシックハウスの原因となることが知られています。近年は、においの強い溶剤成分から匂いの少ない水溶性の成分が多く使われる傾向があり、室内からグリコールやグリコールエーテルが検出されることがあります。

まとめ

シックハウスのリスクを低減するためには、新築やリフォーム後の室内空気のVOC濃度を知ることが重要です。TVOC測定を行い、室内の空気質をチェックし、必要に応じて対策を講じることで、より快適で健康的な生活を送ることができます。

 

 

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くうきメン

空気中の様々な化学物質を誰でも簡単に測定可能なサンプラーを開発した空気博士。企業→大学助教を経て独立。シックハウス相談を中心に、衣食住にまつわる生活環境の化学物質と環境問題の情報を発信しています。

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