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予算限定でも健康を優先!子供部屋の床材選びガイド

くうきメン
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子供部屋の床材選び、または健康を重視する方の床材選びは、安全性や健康を考慮することが非常に重要です。しかし、予算が限られている場合、どのように選ぶべきか悩む方も多いでしょう。今回は、予算を気にしながらも健康を最優先に考えた床材の選び方について考えてみました。
主な床材の種類と価格

床材の種類 材料・特性 1坪あたりの価格 主な利用場所・魅力
クッションフロア 塩化ビニルでできたシート状の材料 約6000円~ 賃貸アパートのフローリング材。安価で使いやすい。
タイルカーペット プラスチックポリプロピレンでできている 約6000円~ オフィス。安価で使いやすい。
合板 木を粉砕して板状に加工したもの 約1万円~ 一般的な住宅や建築物
無垢材 木をカットしたもの 約2万円~ 自然な木の質感や暖かさが魅力。価格は高め。

※金額は目安でこの金額以下、またはそれより高い金額のものあります。施工費用を含めるとこれより高くなります。

 子どもやペットのための住環境と無垢材の選び方

子どもたちは日常的に床でハイハイしたり、遊んだりします。ペットも同様です。この際、床の素材やその上の汚れ、そして放出される物質は、子どもたちの健康に直接的な影響を及ぼす可能性があります。また、換気が不十分な部屋では空気より重い化学物質が床付近に溜まることがあります。特に、シックハウスの原因とされる化学物質が含まれる床材は注意が必要です。このため、無垢材の選び方は子育て環境を考える上で非常に重要となります。

健康に配慮した床材の選び方

クッションフロアやタイルカーペットはおすすめできません。これらの施工には大量の接着剤が必要なため、施工後に多くの化学物質が揮発します。
クッションフロアに含まれるフタル酸エステルなどの可塑剤を含みます。また塩化ビニルは発がん性がある疑いがあります。

タイルカーペットをコンクリートに直貼りする場合、2-エチル-1-ヘキサノールなどの物質が発生して臭いがすることがあります。2-エチル-1-ヘキサノールは室内濃度指針値への追加が検討されている物質です。

子供部屋では、このような化学物質の発生を避けるため、無垢材の使用をお勧めします。

予算を考慮した選び方

ただし、どうしても予算が限られている場合、合板も選択肢の一つになります。合板も接着剤が使われていますが、時間が経てば化学物質が放散量は減少します。よく乾燥して施工し、完成後養生期間を設けるなどで、化学物質の放散すれば問題ありません。その場合はエアみるを使った空気測定が有効です。

しかし、健康を最優先に考えるのであれば、無垢材のような自然素材を選ぶことをおすすめします。とくに寝室は滞在時間が長いので部分的に無垢材の使用を検討されるとよいでしょう。部屋の大きさを小さくするなどの工夫もできると良いですね。

健康に掛ける予算を計算

家づくりは非常に高価な買い物ですので、1円でも金額を削減したいところ。健康への配慮との比較が難しいですよね。例えばこのような例はどうでしょうか。

6畳間(3.3坪)の子供部屋にクッションフロアと無垢材どちらを使用するか考えた場合、子どもが18歳までいると仮定します。

 

床材の種類 6畳の床材の合計金額 (¥) 18年間の1日あたりのコスト (¥/日)
クッションフロア 19,800円 54.25円
合板 33,000円 90.41円
無垢材 66,000円 180.82円

上記を考慮すると、クッションフロアと無垢材で初期費用として約46,200円の差が生じます。しかしながら18年間住むとなれば1年あたりの差が2,567円です。子供の健康や快適な生活環境を考えると、無垢材の選択も一考の価値があると言えるでしょう。

計算方法
クッションフロアの単価: 1坪あたり6000円
合板の単価      : 1坪あたり10,000円
無垢材の単価:     :1坪あたり20,000円

 

まとめ

子供の健康を第一に考えた床材選びは、予算やデザインだけでなく、安全性や耐久性も考慮する必要があります。適切な床材を選ぶことで、子供たちが安心して過ごせる空間を作ることができます。

 

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くうきメン

空気中の様々な化学物質を誰でも簡単に測定可能なサンプラーを開発した空気博士。企業→大学助教を経て独立。シックハウス相談を中心に、衣食住にまつわる生活環境の化学物質と環境問題の情報を発信しています。

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