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子育て環境を考えた理想の家づくり:無垢材の選び方と健康面での配慮

くうきメン
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子育て環境を考えて家づくりをされている方、無垢材の使用を考えていると思います。しかし、無垢材にはさまざまな種類があり、木の種類はもちろん、木の乾燥方法によっても、木の耐久性や室内空気への影響が大きく変わってきます。

子どもやペットのための無垢材の選び方と健康面での配慮

子育てを考える家づくりでは無垢材の使用を推奨する工務店や建築士の方が多いと思いますし、子どもの健康を最優先に考える親御さんは無垢材の使用をしたいともっている方も多いと思います。子育て環境としての住まいを作る場合に最もこだわってほしいのが床材です。クッションフロアや合板ではなく無垢材を選ぶ。とても良い考えだと思いますが、無垢材を選ぶ際にも注意点があります。

子どもやペットのための住環境と無垢材の選び方

子どもたちは日常的に床でハイハイしたり、遊んだりします。ペットも同様です。この際、床の素材やその上の汚れ、そして放出される物質は、子どもたちの健康に直接的な影響を及ぼす可能性があります。また、換気が不十分な部屋では空気より重い化学物質が床付近に溜まることがあります。特に、シックハウスの原因とされる化学物質が含まれる床材は注意が必要です。このため、無垢材の選び方は子育て環境を考える上で非常に重要となります。

 

無垢材の選び方の注意点

無垢材は単位面積あたりの価格で取引されますが、その価格には多くの要因が反映されています。木の種類や乾燥方法によって、その価格や品質は大きく変わります。なので単純に高価なものが良い木材というというわけではなく、安いから品質の低い材とは限りません。流通の過程で様々な商社を経由していたり、長距離を輸送しているだけで価格が高くなることがありますし、地元の建材を独自の流通で利用する場合は価格が安くても良い建材を手に入れることが出来るからです。

価格だけで無垢材を選ぶと、健康面での配慮や子どものための家づくりとしての理想が十分に果たされない可能性があります。

無垢材の性能とは

無垢材でこだわりたい性能は、丈夫さと健康面への影響です。特に、乾燥方法によって、無垢材の強度や無垢材から放出する化学物質の量やその特性が異なることが知られています。

気を付けたいのは高温乾燥材、KD材とも呼ばれます。高温乾燥材は木の強度が非常に弱く、室内の空気環境も悪化させる可能性があります。高温乾燥材とは、高い温度下で短い時間で木材を乾燥することで低コストですが、木の精油成分が酸化し焦げ酸っぱい匂いがします。無垢材で多用して、空気がわるいと感じられたり、体調が悪くなる場合は高温乾燥材の多用が原因である可能性が考えられます。

最も理想的なのは自然乾燥です。丈夫で心地よい木の香がします。自然乾燥の材はなかなか手に入りにくく、高価です。中温乾燥材が価格も性能的にも良く、利用しやすい材です。また低温乾燥という技術もあり、自然乾燥に近い状態で乾燥する方法もあります。

理想の家づくりと工務店選び

一般の方が良い建材を探すのは大変です。なので理想の家づくりを目指す際、工務店選びが非常に重要です。理解のある工務店や住宅メーカー、設計士と連携し、子育て環境と健康面での配慮した適切な家づくりに取り組んでほしいと思います。

こういった相談もCTM研究コンサルで受け付けておりますので、気軽にご相談ください。

 

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くうきメン

空気中の様々な化学物質を誰でも簡単に測定可能なサンプラーを開発した空気博士。企業→大学助教を経て独立。シックハウス相談を中心に、衣食住にまつわる生活環境の化学物質と環境問題の情報を発信しています。

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