シックハウスの相談 対策

シックハウスの対策手順

シックハウスの対策手順

困ってる人

シックハウス対策に空気測定をおススメされているけど、空気測定を使った対策のイメージが湧きません!!
本サイトでは、現在シックハウス問題で悩みを抱えている方向けた「今できる対策方法」と新築リフォームを予定している人がシックハウスの発生を未然に防ぐ「未来のシックハウス対策」を紹介しています。実際にどういった流れで対策を行っていくか見ていきましょう。
本記事の内容

この記事では空気測定によってシックハウス症候群を調べ、どのように対策を行っていくかの一連の流れについて紹介していきます。

 

本サイトの運営者の紹介

本サイトの管理運営を行っている私は室内空気の研究歴12年、元国立大学の助教、室内空気の測定方法で特許を取得し空気測定用のパッシブサンプラーを商品化しました(このサンプラーを使った論文は2019年の室内環境学会論文賞を受賞)。現在は独立し、シックハウス相談や住宅会社のシックハウス対策のコンサルティングを行っております。一つ一つの空気の困りごとに対して、空気測定による室内空気の見える化によりデータに基づいた最適なシックハウス対策を提案します。

本記事のトピックスです

状況毎にシックハウス対策を提案しています。

・現在のシックハウス対策

・過去のシックハウス対策

本記事の結論:

空気測定を行い現在問題を抱えているかた、シックハウスを未然に防ぎたい方に対策を提案することが出来ます。

現在シックハウス問題を抱えている方への対策の流れは以下です。

シックハウス対策(現在編)

シックハウ対策のフローチャート

いま、まさにシックハウス症候群の症状が出ている場合には、2つの初動が肝心です。

シックハウス対策1 シックハウス症候群がどうかの確認方法

シックハウス症候群の特徴は

「家を離れると体調が改善する」

これに当てはまり、新築やリフォーム直後、引っ越しや新しい職場など移ったなどイベントがある場合はシックハウス症候群である可能性が高いです。

もし、家を離れても症状が改善せずに、インクのにおいや柔軟剤の匂いを嗅いで頭痛やめまいなどの症状がある場合は、化学物質過敏症を発症している可能性があります。その場合は出来るだけ化学物質の曝露を減らす必要があります。対策手順2に進んでください。

いずれにも当てはまらない場合はシックハウス症候群や化学物質過敏症ではなく、別の原因がある可能性が高いです。

シックハウス対策2 空気測定を実施する。

CTM研究コンサルで提案している空気測定方法は「エアみる」というパッシブサンプラーを使った空気中の化学物質を100種類以上検出可能な測定方法です。

・依頼主自身で簡単にサンプリングが可能

・通常の検査では6種類程度の化学物質しか測定できないのですが、100種類以上の化学物質の検出が可能。TVOC濃度という化学物質の総量の濃度が分かりますので、空気の汚れ具合が分かるといったメリットがあります。

・空気測定を依頼して頂いた方は結果の解説も行います。

空気測定の申し込みはこちらからどうぞ

シックハウス対策3 化学物質を取り込み量を減らす。

空気測定を行ってから結果がでるまでに1ヶ月程度時間がかかります。その間に症状が悪化することを避けるため一時避難をおススメします。

一時避難とは、症状があらわれている場所以外の場所で一時的に生活することです。数日でも構いませんし、可能なら結果がでるまで避難するのが良いです。

その期間に家中の空気の入れ替えを行い出来るだけ化学物質を排出します。また、体に化学物質を取り込まないようにするのが目的です。

具体的な方法は状況によって異なりますので、状況に応じて提案させて頂きます。

シックハウス対策手順4 原因の特定

空気測定結果から、空気の汚れ具合と原因物質が分かります。得られる結果は大きく2つに分けることが出来ます。

①空気の汚れが顕著である、または原因物質が特定できる

TVOC濃度というのが空気の汚れ具合の目安で、この数値が数千μg/m3という濃度になっていると健康影響を及ぼす可能性があります。ただし成分も大事で石油製品由来の化学物質かそれとも自然素材の化学物質によって影響が異なります。この判断は結果をもとに解説を行います。

もし、明らかに体に有害物質が高濃度で検出された場合には、対策リフォームなどの提案を致します。

②空気の汚れが少なく、原因物質が特定できない

シックハウス症候群の症状が出てから時間が数か月以上経過していたり、化学物質過敏症の方の場合は室内濃度が汚れが少ない場合でも症状が出ることがあります。

この場合は、出来限り室内空気中の化学物質を減らす必要があります。窓開け換気や空気清浄機など様々な方法がありますので、状況に応じて対策方法を提案します。

ちょっと流れが複雑だったかもしれませんが、
空気測定を実施された方には手順に従って対策をサポートします。まずはご相談ください。

現在起きているシックハウス対策のまとめ

シックハウス対策

  1. シックハウス症候群がどうかの確認する。
  2. 空気測定を行う。
  3. 化学物質の取込量を減らす。
  4. 空気測定結果をもとに対策を行う。

次に、新築・リフォーム時のシックハウスの発生を未然に防ぐ方法です。

シックハウス対策(未来編)

環境問題 法規制

新築時・リフォーム直後は室内空気中の化学物質が多くなる

新築・リフォーム直後は必ずと言っていいほど室内空気中の化学物質が多いです。自然素材、新建材によりません。ただ、その成分は大きく異なります。つまり体に悪い化学物質が沢山含まれていればシックハウス症候群の症状を引き起こすことがあります。

シックハウス症候群の対策は初動が大事

問題なのはシックハウス症候群の症状が現れはじめてから、シックハウス症候群だと気が付くまでに時間がかかってしまい無理して数か月過ごしてしまうことです。化学物質の蓄積量が許容量を超えると化学物質過敏症(CS)を発症する可能性があります。

化学物質過敏症になると、ごく微量の化学物質に反応し、シックハウス症候群と似たような症状を引き起こします。家だけでなく様々な状況で症状が現れるため通常の生活を送るのが難しくなります。

新築・リフォーム時にシックハウスを防ぐ方法3ステップ

step
1
契約前に完成時にTVOC測定をすることを約束する

新築・リフォームの本格的な始まりは「契約」です。予算を決めて、プランを作り、見積りをとり、家づくりをお願いする際は誰もが慎重になると思います。その契約時に完成後のTVOC測定という空気測定を行うことを盛り込んでください。

検査というと身構えてしまいますが、健康診断で血液検査をするようなものだと思ってください。完成時の住宅の空気を検査することで家の空気の健全さが分かります。沢山のお金を払っているわけですから、欠陥住宅に住むリスクを低減するために空気検査を行うくらいの慎重さは必要です。

※TVOC検査とは→室内空気の検査方法。難しい人はTVOC検査という言葉だけを覚えてくださいね。VOC検査ではなく”TVOC検査”です。


家が完成したら、TVOC検査という空気測定を実施することを契約に含めてください。費用はそちらもちでお願いできますか?


TVOC検査ですね、わかりました。やりましょう!

step
2
TVOC検査の申し込み

施工会社に本HPを紹介して頂き、担当の方にTVOC検査の申込みをお願いしてください。検査は施工会社持ちにしてもらってくださいね。住宅やリフォームの金額と比べ、空気測定の金額は僅かなものです。空気測定の費用についてはこちら→

step
3
完成時の結果を受け取る

TVOC検査では室内の空気の汚れ具合と室内を汚染している主な化学物質の種類が分かります。問題がなければ住宅を受け取り入居します。


TVOCの検査の結果は特に問題ありませんでした

良かったです。安心しました!!

※実際にシックハウスが発生することは滅多にありませんが、空気測定を実施してくれる会社であれば万が一完成時の空気に問題があった場合にも真摯に対応して頂けるはずです。むしろ検査を拒まれた場合はその理由について聞いてみてください。本当に信頼できる方と家づくりを進めていきましょう。

TVOC検査は外部の分析機関にお願いしています。もちろん当サイト以外にもTVOC分析の実施が可能な分析会社や分析サービスがございます。そちらに直接お願いしても空気測定は可能です。ただ、ほとんどがTVOC測定ではなくて、一般的なシックハウス検査のVOC測定ですので、お間違えの無いようご注意ください。

空気測定の結果に応じた対策フローチャート

シックハウス対策① 完成時の空気測定を実施し、測定結果を確認します。

② 空気測定の結果、発生源が特定できた場合はそれを除去するか、封じることで対策することが可能です。

③ 空気測定の結果、発生源が特定できない場合は濃度が下がるまで待つことで対策が可能です。新築・リフォーム直後の空気中の化学物質量は半年後には1/10程度に下がります。

室内空気中の化学物質の濃度をより早く下げる必要がある場合には、室内の温度を上げて建材から発生する化学物質の量を強制的に増やす「ベークアウト」という方法があります。ベークアウトを行っている期間は家に住むことが出来ませんが、その分早く空気中の化学物質の濃度を下げることが出来ます。

④ どうしてもすぐに入居しなくていけない状況であれば換気や空気清浄機を使って、出来るだけ空気中の化学物質の量を下げながら生活する方法があります。

いずれの場合も空気測定の結果を見て最適な手段を考える必要があります。空気測定を実施された方にはその後対策についてのコンサルティングも実施させて頂きます。

まとめ

シックハウスを未然に防ぐ手順

  1. 契約時に完成時の空気測定を行うことを取り決める。費用は施工会社負担で
  2. 完成後、家具や什器を入れる前に空気測定を実施する。
  3. 入居前に結果を確認する。対策の必要の有無を判断する。

※まずは空気測定を実施するところからスタートです。

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空気測定に関するご質問などはLine公式アカウント@KUUKIMENでも受け付けますので、お気軽にお問い合わせください。

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